「速くなる靴」は本当に速くなる?子どもに合う靴の選び方と走りやすさの秘密

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「足が遅いのは靴のせいかも?」親のそんなひと言が、実は分かれ道

「うちの子、もっと速く走れたらいいのに」
そう思って、スポーツメーカーの“足が速くなる靴”を選ぶ親御さんは多いでしょう。確かに、靴にはスピードや動きやすさを支える役割があります。でも実際には、**速くなる靴よりも「今の走り方・足に合う靴」**を選ぶほうが、はるかに重要だと知っていますか?

この記事では、専門家のアドバイスや実際の体験談をもとに、子どもの走りや歩きに合う靴の選び方を、できるだけわかりやすくまとめました。最終的に「どう選べばいいのか」を、迷わず判断できるよう整理しています。


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なぜ「速くなる靴」を選んでも速くならないのか?

❶ 速さの鍵は「靴」ではなく「フィット」と「フォーム」にある

  • 靴は足の動きを“助ける道具”ですが、子どもが走るときの足の接地・姿勢・蹴り出しが整っていなければ、靴の性能は十分に活きません。
  • 特に低学年までの子どもは、「かかとが浮いてしまう」「つま先が当たって痛い」「足指が使えていない」など、合っていない靴によるフォームの乱れがスピード低下に直結します。

❷ 靴のサイズが合っていないと、走るどころじゃない

  • 多くの親が「18cmの靴を履かせていたけど、実測すると実は18.5cmが適切だった」という経験をしています。
  • 足長だけでなく足幅(ワイズ)・甲の厚み・左右差を無視して靴を選ぶと、たとえ「速くなる靴」でもパフォーマンスは上がりません。
  • 「つま先が遊ぶ/前滑りする」「マジックテープが留まりにくい」「足が痛い」と言い出す子どもは、すでに靴が合っていないサインです。

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【体験談】実際にどう変わった? 親子のリアルな声

▶ シューフィッターに相談してみたら…「今の靴はもう合っていません」

ある4歳の男の子のケースでは、実際の足長が18.1cm(右足)/17.9cm(左足)だったのに対し、普段は18cmの靴を履いていたことが判明。専門家からは「18.5cmが適切です」と指摘されました。さらに、足幅はやや細めと分かり、幅の合わない靴によって足の安定性が損なわれていたことも発覚。

▶ 結果として、

  • 走り方が安定し、足がもたつかなくなった
  • 以前よりつまずかなくなった
  • 「靴が気持ちいい」と自分から言い出すように

と、明らかに行動に変化が現れました。


▶ 自宅で足型を計測してみたら「足の形」が選ぶべき靴を教えてくれた

別の親子では、ZOZOMAT for Kidsを使って自宅で足形を計測。エジプト型(親指が最も長く、他の指がなだらかに下がる形)かつ、幅が狭め・甲が高めという特徴が明らかになりました。
結果として、従来の靴(国内メーカー・幅広設計)では前滑りや脱げやすさが発生していたことが納得でき、「海外メーカーのスリムタイプ+甲をしっかり押さえるベルト付き」に切り替え。

▶ 結果は、

  • 走っても脱げにくく、つま先が当たらない
  • 靴を脱ぎたがらなくなり、公園でも活発に動くように

このように、「足に合う靴」が子どもの活動性を引き出すケースは少なくありません。


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【専門家の見解】本当に合う靴とは?

理学療法士や足育トレーナー、靴研究者らの見解をまとめると、次のような基準が浮かび上がります:

① サイズ選びは「足長」+「余裕」+「成長分」

  • 靴のつま先には**12〜17mm程度の“捨て寸”**が必要(国際基準あり)
  • 成長を見越した“サイズアップ”は必要だが、大きすぎは危険
    → 大きすぎると足が泳いで前滑り/つまずきの原因に

② 足幅・甲の高さも無視しない

  • 子どもの足幅は個人差が大きく、「細め〜広め」まで様々
  • 合わない靴は「ブカブカ→足指を使えない」「キツすぎ→外反や変形」のリスク

③ 靴の構造もチェック

パーツ良い靴の条件
かかと硬め・安定感あり
アッパー足にフィットしやすい素材
留め具調整できるベルトやマジックテープ
つま先少し反り上がっている形状(つまずき防止)
ソール前足部がしなやかに曲がる+クッション性あり

【ここまでのまとめ】

「速く走れる靴」を求める気持ちは分かります。でもまずは「走ることが楽しくなる靴」=「自分の足にちゃんと合っている靴」を選んであげることが大前提。

フィットしていない靴は、フォームの乱れ・痛み・疲労・走る意欲の低下につながります。
逆に「ちょっと走りやすいかも」と子どもが感じられた瞬間が、フォーム改善・運動能力の伸びにつながる第一歩です。

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店頭でチェックすべきポイント:親が見逃しがちな落とし穴とは?

靴を買うとき、次のようなチェックポイントを意識してみてください。ほんの少しの確認で「合う/合わない」の見極めができます。


✔ 店頭でのチェックリスト

チェック項目内容
サイズ靴の中敷きを取り出して、足をかかとに合わせたときつま先に1〜1.5cmの余裕があるか
足幅・甲足が横からはみ出したり、甲が浮いていないか。ベルクロがきちんと止まるか
かかとのフィットかかとをトントンと合わせたあと、浮いたり動いたりしないか。指が1〜2本入る余裕でOK
歩き/走りの様子その場で走ってもらう →「脱げそう」「つまずく」などの違和感がないか
屈曲性靴を軽く曲げてみる → 指の付け根あたりで自然に曲がる靴が理想的
靴底の形平坦かどうか、ねじれやすくないかを確認。横にグニャっと捻じれやすい靴はNG

✘ よくあるNGパターン

  • 「少し大きいけど、来年も履けるように」と大きめを選ぶ → 前滑り、つまずき、かかと脱げの原因に
  • 「可愛いから」「お友達が履いているから」とブランドだけで選ぶ → 足型との相性を無視して失敗
  • 「靴下で調整すればOK」と思い込み → 足指が動かなくなり、かえって力が入りにくくなる

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用途によって靴を分けると走りやすさが変わる

子ども用の靴は、1足で全部をまかなうよりも、目的別に2〜3足を用意しておくのがおすすめです。


👟 用途別の靴選び

用途選び方のポイント
普段履き(登園・通学)フィット感・耐久性重視。通気性もあると◎。
外遊び・スポーツ用クッション性・屈曲性・グリップ力のあるタイプ。滑りにくく、走りやすい設計。
雨天・ぬかるみ防水性・脱ぎ履きのしやすさ重視。履き替えを前提にすることも。

とくに**「遊び用」と「走る用」は分けるべき**という意見が多く、泥汚れや摩耗が激しい靴で走ると、フォームやケガのリスクが上がるためです。


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靴が合っていないとどうなる?よくある問題とその対処法

❌ 靴が原因で起こりやすい問題

症状考えられる原因
靴を履きたがらないつま先が当たる/かかとが痛い/重い/履きにくいなど
走ると脱げるサイズが大きすぎる/マジックテープが緩い/甲が合っていない
転びやすい靴底のグリップ不足/つま先が引っかかる/靴が重すぎる
足が痛いと訴える幅が狭い/靴が変形している/捨て寸がない など

✅ 対処法・改善アクション

  • まず中敷きを取り出して、足との相性を再チェック
  • メーカー・モデルを変える勇気を持つ(同じサイズでも形状が異なる)
  • 半年に1度は必ずサイズ・フィットの見直しを
  • 靴を履く動作の確認(かかとトントン+ベルクロしっかり)を習慣化

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「足育」という考え方:靴は“成長の土台”

足育(そくいく)は、単にサイズの合った靴を履くという意味にとどまりません。
それは、足そのものを育てる=子どもの“からだの土台”を育てるという視点です。


🔍 足育でできること

家庭でできること内容
裸足で過ごす時間を作る足裏の感覚・筋力・バランス感覚の発達を促す
いろんな地面を歩く砂地・芝生・土・コンクリートなどを歩くことで、刺激を受けやすくなる
足指トレーニング足指でタオルをたぐる、物をつかむなど
靴を丁寧に履かせる「かかと合わせて、ピタッとフィット」する習慣を育てる
靴を履いて“走りたくなる”体験を靴=楽しい!と感じられるように導く

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おわりに:速く走る前に、楽しく走れることから始めよう

「走るのが遅い」「すぐ転ぶ」――
そんなとき、“速くなる魔法の靴”を求めてしまう気持ちは、とても自然です。

けれど、速さを手に入れる前に大事なのは、「走るのが楽しい」と思えること
そのためには、子どもの足に合った靴を選んであげることが、何よりの近道です。


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🧭 保護者向けアクションリスト(まとめ)

  • ✅ 靴は足長+足幅+甲の高さで選ぶ
  • ✅ 必ずフィッティングして「走ってみる」
  • ✅ 靴を履く姿勢・動作も一緒に見てあげる
  • ✅ 「大は小を兼ねる」は通用しない
  • ✅ 靴は成長に合わせて半年に一度は見直す
  • ✅ 子どもが“走りたくなる靴”を選ぼう

🔗 参考・出典:

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