東京ゲームショウ(TGS)には、今も現地でしか得られない価値が確かにあります。
ただし、それは“行けば誰でも楽しい”という単純な話ではありません。
「何を得たいか」「何を諦めるか」を明確にしないと、行列と混雑に押し流されて終わります。
この記事では、「TGSに実際行くとどうなるのか」「どんな人にはおすすめなのか」を、
公式データ・専門家・実体験・海外反応を交えて、事実ベースで整理していきます。
TGSの現地来場は減っていない?公式データで見る実態
- TGS 2024の公式報告によると、リアル会場への来場者数は274,739人で過去最多。
- オンライン配信は15,962,811回の視聴。世界中から注目が集まった。
- 出展社は985社/44カ国地域にのぼり、ビジネス機能も活発に稼働していた。
このことから、**「現地で参加する人の数はむしろ増えている」**という事実が確認できます。
ライブ配信の時代にあっても、“わざわざ行く人”が減っていないのは、
リアルならではの価値が維持されている証拠とも言えるでしょう。
体験談で見えてきた「リアル参加の本質的価値」
一般参加者の声(Reddit・体験ブログなど)
- 「人気ブースは2時間以上待ち。何もできない時間が続いた」
- 「でも、“行った”こと自体が思い出に残った」
- 「ゲームをプレイするためではなく、空気を味わうための場所」
- 「配信では出会えなかったインディー作品に惚れた」
実際に行った人の声からは、「目的によって満足度が大きく分かれる」ことが浮き彫りになります。
出展者視点(GameDeveloperによる実録)
- 配置と視認性が集客の命:「道を挟んでどこにいるかが勝負」
- ブースでの人の反応を直接観察できる:配信では得られない
- 設営・搬入・運営コストは非常に高いが、それを上回る成果を得たケースも
→ 単に「告知する」ではなく、「伝える」「関わる」「発見される」ことが現地の強みとなっています。
TGSに行くべき人・やめた方がいい人の見極め
行く価値がある人
- 開発者やPR関係者:直接対話のチャンスがあり、反応がリアルに見える
- 熱心なゲーマー・ファン:空気感を含めた総合体験を重視する人
- SNS発信者・取材系ブロガー:写真・動画・その場の反応が一次情報になる
- インディーゲーム発掘が好きな人:偶発性や未知との出会いを求めている
行かない方がよい人
- 新作発表を誰よりも早く知りたい人(→配信でOK)
- 混雑・待機列がストレスになる人
- 効率よくプレイしたい人
- 体力的に長時間歩き回るのがつらい人
→ **TGSは「情報収集の場」ではなく「体験の場」**に変わってきています。
リアル会場の“落とし穴”と覚悟すべき点
混雑と待機列が想像以上
- 人気タイトルは2〜4時間待ちもザラ
- 朝一番でも整理券が瞬殺されることも
- ブースによっては体験時間5分、展示だけというパターンも多い
会場構造に注意
- 幕張メッセの展示ホールは横長+複数ホール連結型で、回遊に時間がかかる
- トイレ・休憩所・物販列が混雑しやすく、計画的な動線が必要
体力・費用・情報収集の準備が不可欠
- 宿泊費・交通費も含めると意外と高額に
- 事前に「何を見るか」「どの時間に動くか」を決めておかないと後悔する
それでも現地にしかない価値「3つの軸」
① 五感の体験
- 実機での操作感、振動、音響、照明、展示物の立体感
- 特にAR/VR/XR系の体験は「映像で見る」のと「自分が立つ」のとでまるで違う
② 偶発性と出会い
- 通りがかりの作品に目を奪われる
- 開発者と偶然話すことになる
- スタッフが思わぬノベルティや裏話をくれることも
③ 場の熱量と“感情の共有”
- 他の来場者の歓声、ざわめき、笑顔が伝播する
- 自分が感動した瞬間に隣の人も反応していたときの一体感
- 「あの空間にいた」ことそのものが体験になる
2025年のTGSを狙うなら、今から準備すべきこと
- 配信と会場の役割がさらに分離する
→ 情報:配信/体験:会場という構図が加速する見込み - 展示の方向性も「体感」重視へ
→ VR・AR・感覚デバイス、フィジカルな演出を強化する傾向 - 出展側もSNS活用や撮影解禁エリアを意識しはじめている
→ 写真・動画が“体験の証拠”として価値を持つ時代
まとめ:TGSは「行くことに意味を見出せる人」のための場へ
ライブ配信や速報が充実するなか、TGSの“情報イベント”としての役割はやや薄れてきました。
しかし、**「場の熱」「人との接点」「偶発的な発見」**は、どれも現地でしか得られないものです。
“何かを体験しに行く”という視点で考えるなら、TGSは今なお行く価値のあるイベントと言えるでしょう。
ただしその価値は、“目的の明確さ”と“準備力”によって大きく変わります。